対象
- 医局からの紹介だけでは収入が足りない人
- 自分で探さなければ行けない人
- 首都圏
焦って定期非常勤を入れない
大事なのは、焦って(条件の悪い)定期非常勤を入れないことだと思っています。
今までのチーム医療であれば、急に休むときも他の医師がカバーしてくれたかもしれませんが、一人当直だったり外来だったりすると休むハードルが高いです。これは分かっていたつもりでしたが、いざアルバイト生活が始まってから実感しました。
また、医局からの紹介であれば良いですが、自分で非常勤先を見つけてきてもあとから研究室の予定と折り合いが悪かったり、研究に支障が出てしまったりすることも十分に考えられます。
首都圏であればそこそこスポットの募集もありますから、初年度の4月~6月はスポットで様子見つつ、自分の生活スタイルが定まってきたら定期的なものを探していくことがオススメです。スポットで土日1回+平日夜の当直3-4回でも生活費くらいにはなります。
とはいえ時々割の良い非常勤募集が出ることもあるので、もしレンジから外れている募集を見つけたら、応募してみるのも良いかもしれません。レンジ内の案件は数ヶ月くらい待てば必ず見つかるので、焦って契約する必要はありません。
どんな種類があるか
- 外来
- 健診
- 病棟管理
- 平日当直
- 土日日当直
外来
これは募集数が多いですね。専門外来はあまりありませんが、一般内科や小児科、マイナー科は多い印象です。慢性疾患の再診や風邪などの一般診療であれば内科系医師でなくてもOKなところも多いです。概ね午前・午後で4-5万、1日で8-10万程度。
夜間外来
これはあまり募集を見かけないです。変わったところでは夜間透析の透析管理というのもあります。
健診
これも数が多いです。MRTさんが力を入れているかな?企業健診を専門に行なっているクリニックも多いようで、直接企業に行く形もあります。特殊健診のない聴診・問診のみの企業健診案件に行ったことがありますが、4時間の予定が2時間で終わってラッキーでした。業務内容に幅がありそうなので、自分に務まるものか見極めて下さい。
病棟
病棟管理のみのスポット募集はあまり見かけません。定期非常勤も数は少ないと思います。いずれにせよ、勤務したことがないのでよく分かりません。
平日当直
勤務内容にはかなり幅があります。ほぼ寝当直に近い1-2回しか患者さんが来ないところから、地域の中核病院で日付が変わる頃まではほぼ救急室にずっといるようなところもあるようです。忙しくないところで3-5万円、忙しいところでは5-8万円といったところかと思いますが、10万円くらいまでの募集は時々見かけます。
夜寝れないと翌日に響くので、基本的にはあまり忙しくないところで探しています。
土日当直
土曜日の朝~月曜日の朝で平日当直×4、土曜日夜からで×3といったところ。インセンティブがつくところは、インセンティブで2-3万変わるところもあります。案件募集に記載されている件数は当てにならないこともあるので、昨年実績などを聞くと良いかもしれません。インセンティブのつき方も、受診数だったり救急車受け入れ数だったり入院数だったり様々です。
いろいろ種類がありますが、どれが良いかは生活スタイルによるので実際にスポットで行ってみて見極めるのが良いと思います。
定期非常勤を契約するときのポイント
- 労働契約書はきちんと見る。
- 開始時刻と終了時刻、勤務内容。
- インセンティブの有無
- 休日、祝日は勤務かどうか。勤務であれば、割増の有無。
- 交通費(交通費込だと所得税上不利です。近場なら良いですが新幹線エリアだと厳しい)
- 休む場合の連絡リミット。学会参加時などすでに分かっているものがあれば大まかな時期を伝えておく。
- 当直室は必ず実際に見る。スポットで行った中にはもう行きたくないなと思う当直室も…。
どこで探すか
リクルート、エムスリー、アルナビ、民間医局、MRTあたりを使っている人が多かったです。定期非常勤は民間医局、MRT、あるナビで見つけました。
大抵のところは、条件を設定するとそれに合致する案件を送ってきてくれるのでそれを眺めていると相場観が分かると思います。
それでは、よい大学院ライフを。