「r>g」以外にインデックス投資をする理由の一つはインフレヘッジだが、なぜデ将来的にはデフレよりもインフレを期待するのかよい論考を見つけた。
『世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする』
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
オールウェザーポートフォリオで有名な(そしてコロナ禍で損をしたのではないかと有名な)レイ・ダリオ氏がLinked Inに投稿した記事を紹介したものだ。
債務を減らすために取られる方法として上げられているのが、
- 緊縮財政
- 債務の不履行または減額
- 増税
- 紙幣印刷と通貨の減価
の4つである。その中で行われやすいのが「紙幣の印刷」であるとダリオ氏は言う。
それは国民の多くが、「自国通貨建てで資産が増えるか減るか」にばかり注目し、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいないことに依る。そしてこの4つの中で紙幣印刷が政治的に最も受け入れられやすいのは明らかである。
数十年という長期的な視野で見れば全ての貨幣の価値は漸減している。紙幣が印刷されるということは、既存の紙幣の価値が下がるということであり、長期的に見てインフレが進行するのは当然の帰結だろう。
これがキャッシュよりストックを保持する理由の一つである。