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子供が生まれたら読みたいおすすめの5冊

書評

先日twitterでこんな投稿をしましたが、せっかくなのでこちらにもまとめておきます。

現時点では子どもは幼稚園ですし、これらの本を読んでうまくいっているかはまだ分かりません。読んでみていいなと思った本ということでご了承ください。

↓一部の本はaudible版もあり最初の①冊は無料で聴けます。

『「学力」の経済学』

数年前のベストセラー。教育のエビデンスを知りたければこれ。ゲームをやりすぎるとどうか、テストの点でお小遣いを与えるのは効果的なのかといったことについて、きちんと研究に基づいたエビデンスがまとめられている。知っている人には当たり前のことだけれど、研究で優位性が示されたというのは大抵の場合「全員にこの方法を適応したときに、平均点がどう変わるか」ということについてのエビデンス。なので目の前の子供に対しても方法Aと方法Bを行ったときにエビデンスのある方法が適しているとは限らない。

また、これは本文でも指摘されていたと思うけども、エビデンスの外的妥当性についても注意が必要。有名なペリープロジェクトはあくまで教育レベルが低い貧困層で、かつ1960年代の研究であり、これが現代日本で、この本を読むような教育に関心の高い層にそのまま当てはまるか、というとまぁ決してそんなことはないと思う。

あんまりカリカリと「絶対にこうしないと!!」とするよりも、「わざわざ反するようなことはしない」という程度に留めておくのがエビデンスとの程よい付き合い方なのではないかと思う。

『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』

言語学者による新書。外国語は小さい頃から始めたほうが最終到達点も高いが、その分かかる時間も膨大。ある程度母国語ができるようになってからのほうが文法の習熟も早く短期間で実用的になる、と。突然異文化に放り込まれることのストレスも半端じゃない著者のスタンスとしては「学校で文法を習った上で、本人が希望したら留学させる」のが良いのではという提言。

我が家では、異文化への心理的ハードルが下がれば良いなというくらいのつもりで、子供が喜んで通っていることもあって週1回の英会話に通ってます。

『子どもを信じること』

こちらは精神科医であり臨床心理士でもある先生による1冊。こどもが何より安心して過ごせる家、を大事にしていることが伝わるエッセイ。アイスクリームのエピソードは本当に好きで、それを実際に採用するかはさておき、それだけ安心できる居場所を大事にしているというメッセージだと思う。

『一人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』

レビューは賛否両論だが、個人的には好き。「テキトー」は「周囲を気にせず自分が思う方法で」の意図と読んだ。こうしなきゃああしなきゃ、と思いがちな人は、こんな母親もいるんだなと思うと肩が少し軽くなるかも。

『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』

これはもう全く育児書ではないのだけど、子供とも「縦の関係」ではなく、「横の関係」を築いていきたいと思わされる本。

番外編①:『マネーという名の犬』

「マネー」という言葉を解する犬との物語仕立てで、身につけておきたいお金との付き合い方を学んでいける本。小学校高学年であれば自分でも読んでも良いと思う。

お金があったら何をしたいか、夢を最初に考えよう、というのが一番むずかしい。そして、お金を稼ぐことは悪ではなく、皆に必要とされることをすることがお金持ちへの道であるという考え方が素晴らしい。

金のガチョウを育てていきたい。

番外編②『「おカネの天才」の育て方』

「天才」というが、特別なものではなく堅実な運用を推奨している。無駄遣いはせず、自分のために使い、さらには将来にも備える、というテーマ。「マネーという名の犬」は12歳頃にスポットを当てているが、こちらは各年代ごとに考えていくこと(お小遣いをどう上げるのがよいか、など)が記載されており参考になる。

米国の制度に依存している章もいくつかあり、そこは適当に読み飛ばしたい。

まとめ

以上、個人的に好きな本を並べてみました。よかったら読んでみてください。

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