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2020年に読んだ本②「株と世界経済のメカニズムがわかる本」

書評

世界経済の全体像がさっぱり分からない自分にとっては良い本だった。

時価総額

時価総額は以下のように記載されていた。これが浮動株時価総額なのか発行されたもの全体なのかは記載されていなかった。

北米:32兆USドル(そのうちNYSE:29兆USドル)

日本:約5兆USドル

また、売買代金については年間で18兆USドル程度のようである。時価総額よりも少なく、1年間で半分程度が売り買いされるということ。思っていたより少ない。

指数連動型先物については建玉残高が68億USドル、売買代金が1.1兆USドルという記載があり、時価総額に占める割合は少ない。先物市場での取引が現物市場に影響するというよりは、やはり株価には現物での取引が支配的と考えるのが良いかもしれない。実際ダウ先物なども、市場が開いたときに指数と差がありすぐに指数へと修正される動きをしている。

貴金属

想定原本は北米のCOMEXで14兆USドルとのこと。時価総額と同じオーダーというのは驚き。もっと少ないかと思っていた。

GDP

2018年の試算で、

アメリカ:20兆USドル

日本:5兆USドル

アメリカのものは見つけられなかったのだけど、日本の場合はそのうち約1兆ドルが企業へ分配される。ここには上場企業だけではなく非上場企業も含まれることと、法人税が引かれることを注意しなければいけない。全体として時価総額に対する利益はg=6%前後に落ち着くのだろうと思う。

国家予算

日本の国家予算は100兆円。特別会計も入れると300兆円といわれる。

アメリカの国家予算は5兆USドルだそうだ。これはGDPの2-3割

マネタリーベース

ここらへんは本にないが、ついでに調べた。

FRB:~4兆USドル

日銀:500兆円≒~5兆USドル

マネタリーベースとは、中央銀行が発行したお金の総額のこと。日本であれば、紙幣発行高+貨幣流通高+日銀当座預金らしい。この和が評価指標になるということは、日銀当座預金からのやりとりは日銀自体のやりとり(買いオペ・売りオペ)のほかは、銀行間での取引と、引き出す場合は紙幣か貨幣の形で引き出すのみ、ということ?

マネーサプライ

マネーサプライは、マネタリーベースを元に銀行が信用創造して世の中に流通しているお金の総額のことで、マネタリーベースに対する乗数は信用乗数と呼ばれる。90年代は12倍程度あったが、ここのところ急に低下していて、今は2倍台で推移している。これはマネタリーベースが急増している一方でマネーサプライはさほど伸びていない、ということを示唆している。

米国:16兆USドル

日本:1300兆円≒13兆USドル

まとめ

今日はここまで。あとは買いオペと財政ファイナンス。インフレターゲット実現のための金融政策、あたりを勉強したい。

参考:

おカネを高校生に教える

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